神社での瞑想法
日本人の神様の考え方についてのお話です。
日本人の考え方として、八百万の神という考え方があります。
神様は沢山いるという発想です。
ですから、国のために戦ってなくなった人々を英霊としてお祀りする発想があるんですね。
これは日本独特の考え方です。
イスラムの方の砂漠地などは、砂嵐などが吹けば人々は生きられません。
ですから、一人の神様にお願いして神様を怒らせないという発想です。
だから神様は一人という発想なんです。
日本は、緑があり、水があり、四季があり作物も豊富にとれます。
そのため、自然や身の回りのものへの感謝の形が
神様として拝む形へと変わっていきました。
日本の神様には、実は糞便にも神様もいるんですね。
糞便も農業の肥料として使えるので
感謝しており、神様としているのです。
そのため、感謝できるものに関しては
皆神様になっているのが、日本の文化なのです。
ここで面白い情報です。
NHK放送文化研究所の『放送研究と調査』(1999.5)で
「日本人の宗教意識」について調べたところ
宗教を信仰しないと答えた人が、56%いたそうです。
しかし、初詣の数字を見てみると、2009年度警察庁発表によれば、
このお正月三が日で合計のべ9,939万人もの人が初詣に行くそうです。
日本の人口は約1億26百万人ですので、8割近くの人が
お正月三が日に初詣に行くんですね。
半分以上の人が、宗教を信仰しないと言っている割には、
一年で一番混む時期に、8割の人が神様参りをしているんですよね。
これっておもしろいですよね。
神社というのは、神道という立派な宗教なんですよね。
ですから、外国人からみると、
宗教の信仰がないと言っておきながら、三が日には混む場所に行って
神様参りをしている日本人が不思議でしょうがないんですね。
しかし、これはある意味、神道の行事が、
日常に生活になじんでおり、自分が「神道の信仰がある」という
自覚を持たないぐらい、なじんでいるということなんですね。
立ちションがよくされているエリアに
神社の鳥居のマークを書いたら、立ちションが減ったというお話があります。
日本人には、神社に対して敬う心が潜在意識に染み込んでいるんですね。
ですから、神社などでお参りするときには
「●●してください」ではなくて、感謝をするために
神社でお参りをするのが、正しいお参り方法なんですね。
瞑想も同じです。
瞑想中に「●●してください」ではなくて、感謝の言葉を
何度も唱えるといいのです。
例えば「ありがとうございます」
この「ありがとうございます」を何度も唱えると
潜在意識が、勝手に過去のありがたかったことを引っ張り出して結び付け
その感情に持っていき、セロトニンを出してくれるのです。
しかし、何か願望があれば、その願望を感謝の言葉に変えて
何度も唱えてもいいと思います。
次の試験に受かりたければ
「試験に受からせていただいてありがとうございます」と
何度も唱えるのです。
何度も唱えていくと、言霊が潜在意識に入っていきますし
セロトニンが出ます。
セロトニンが出ることによって楽しい気分になります。
そして、セロトニンは体を動かす栄養分ですので、
セロトニンが出ると、体を動かすのが楽になるんです。
普通に3時間歩いたら疲れるのに、ディズニーランドで3時間歩き続けても
疲れないのは、セロトニンが出ているからなんですね。
ですから、瞑想の時も、この感謝の言葉をうまく利用するといいと思います。