③思念

よく、瞑想するときなどに「無念無想」なんて言葉を聞きます。

卓越したお坊さんなどは「無念無想」を目指して
瞑想をするのはいいかもしれませんが、
素人が瞑想をするときに「無念無想」を目指すのはよくないんです。


何故かと言えば、人は何も考えないと
不安や恐怖、悪口が浮かぶようになっているんです。

お坊さんや、瞑想のプロの方々は、それも乗り越えて
「無念無想」ができるのだと思いますが、普通の人はほぼ無理です。

では、なんで無念無想だと嫌な事がうかぶのでしょうか?

さかのぼれば、人類の歴史は何万年もあり、苦しみなく生活できるのは、ここ百数十年の話で合って、それまでは、飢餓の苦しみがあったり、戦いによる苦しみがあったりと、数千年さかのぼれば、槍持って動物を追いかけていたのです。

つまり、「不安」の感情があるから「備える」につながり
「怒り」の感情があるから「家族を守るために戦う」と
なっており、嫌なマイナスの感情があるからこそ
人類という種を残すことができたのです。

逆に、この嫌なマイナスの感情がない人類は
滅んでしまっていたでしょう。
つまり私たちは、地獄言葉の感情で種を残してきた
人類の子孫にあたるのです。

ですから、何も考えていなければ、
自然と嫌なマイナスの感情が出てくるようになっているのです。

ですから、瞑想などをして無念無想を目指して何も考えないと
嫌なマイナスのことばかり浮かんできて、
結局はやらなくなってしまうのです。


つまり、瞑想で目指すのは「無念無想」ではなくて
プラスになる言葉を、なんでもいいから何度も唱えることなんです。

例えば「ありがとうございます」

これを何度も唱えるといいでしょう。
そうすると、潜在意識が、勝手に過去の
ありがたかったことを引っ張り出して結び付け
その感情に持っていき、セロトニンを出すんですね。

セロトニンは脳内麻薬と言われており
楽しかったり嬉しかった時に脳内ででる快楽ホルモンです。

セロトニンは体を動かす栄養分ですので、
セロトニンが出ると、体を動かすのが楽になるんです。

よく、楽しいことをやっていると、疲れが吹き飛ぶことってありますのよね。
普通に3時間歩いたら疲れるのに、ディズニーランドで3時間歩き続けても
疲れないのは、セロトニンが出ているからなんですね。

つまり、プラスの言葉を唱え続けると、セロトニンが出るのです。

ですから、瞑想などするときは、「無念無想」ではなくて
プラスの言葉は何度でも唱えたほうがいいのです。

唱える言葉は、プラスの言葉であれば何でもいいです。
「ありがとう」
「愛してます」
「うれしい」
「楽しい」
「幸せ」
「ついてる」

なんでもいいです。

例えば、「ついてる」は1秒間に2回言えます。
瞑想中に「ついてる」を唱え続けていると仮定すれば
10分間瞑想すると1200回も「ついてる」と唱えたことになります。

1000回以上「ついてる」を唱え続けると
気持ちも楽になり、少しは身体が楽になると思います。

それはセロトニンが出ているからなんです。


瞑想をするときには、無念無想ではなく
プラスになる言葉を唱え続けるといいと思います。