坐骨神経痛の予防

今回は座骨神経痛についてのお話です。


坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が
さまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる、
痛みやしびれなどの症状のことを指します。

多くの場合は、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに
痛みやしびれがあらわれるだけでなく、麻痺や痛みによる歩行障害を伴うこともあります。

この坐骨神経痛の原因として多いのは梨状筋です。

梨状筋とは、はお尻にある筋肉の一つです。
尾骨の上に位置する三角形の骨「仙骨」からお尻を横切るように大腿骨の上部に付着しています。
大腿部を外旋させたり股関節を外側に広げるときに働く筋肉です。

この梨状筋下に坐骨神経は位置しており、梨状筋の状態により坐骨神経が圧迫され、
腰痛や下半身の痛みやしびれにつながっていきます。

ですから、長時間のデスクワークや運転など座ったままの姿勢が続く人は要注意です。

座っている状態は梨状筋を直接圧迫している状態なので、この態勢が長く続くと
梨状筋は緊張してしまい硬化します。
特に床など座面が硬い場合には強く直接圧迫されます。

またイスなどに座っている時に、左右どちらかに傾いていたり足を組む癖があったりすると
片側の梨状筋に極度に負担がかかり緊張を引き起こしやすくなります。

また、立っている時間が長い人にも要注意です。
立っていると腰や臀部の筋肉に負担がかかりやすいため
その影響で梨状筋もつられて緊張をすることもあります。

また、片側に重心を乗せる癖がある人は
片側の梨状筋に過度な負担がかかりやすくなります。

では、これらの原因によって、梨状筋が緊張して硬くなり
坐骨神経を圧迫してしまうことによる坐骨神経痛。

改善するにはどうすればいいのか?

梨状筋をほぐしてあげるのがいいと思います。
簡単にほぐせる方法としては、仰向けに寝ていただき膝を立てます
テニスボールや野球のボールをお尻にひきます。
そして、ボールでお尻にひき、痛気持ちいい感じがするポイントでグリグリします。

では、まだ坐骨神経痛になっていない人が、これを防ぐにはどうすればいいのか?

それは、普段の姿勢が大切になります。
正しい姿勢を意識する時間として瞑想は効果的です。

瞑想するときには、
背筋を伸ばしてアゴをひきます。
頭の上についた"ひも"で上に引っ張られているようにイメージして
上半身は力を抜いて自然にします。
背中に力が入り背筋をピンと張りすぎた状態も、背骨の自然なカーブが消えるため腰に良くないのです。
力を抜いた状態が一番です。
肩の力を抜いて腹筋に力を入れます。
これが、腰に負担のかからない姿勢になりますので
瞑想の時に意識できるとよいと思います。


つまりこの状態が、腰に負担のかかっていない状態なんですね。

普段の姿勢というのは、簡単に治せるものではありません。

ですから、一日に一回、正しい姿勢を意識する時間をもつだけで違うのです。

それが瞑想の時間でもあるのです。

一日十分、正しい姿勢を意識する時間をもつだけでも
腰や梨状筋にかかる負担は変わってきます。