今回は、若い人にとっては、もっと身近なツール、スマートフォン。略してスマホについてのお話です。

最近、スマホの一日の利用時間は、スマホ利用者の約半数が3時間以上であり
スマホ依存症とも言われています


スマホをしていると、基本的に頭を前に傾けます。

実は、人間の頭というのは4~5㎏で、ボーリングの球と同じくらいの重さなんですね。
この重さを首が支えるわけですが、実は首の骨は
後ろ側にカーブしており、そのカーブによって
チカラが逃げるようになっているんですね。
ですから、首にカーブがある状態では、首にかかる負担はそんなにありません。

しかし、スマホを長時間やっていると、頭を前に傾けた状態になります。
頭を傾けた状態は、実は首の骨は伸びている状態なんですね。

その状態のまま、スマホを長時間やり続けていると
首の後部の筋肉が硬くなってしまい、首の骨がまっすぐに伸びた状態で
筋肉が固まってしまうのです。

これをストレートネックと呼びます。

この状態になると、重い頭を支えている首の骨にカーブがなくなってしまうので
重みが逃げません。
この逃げない重みが、首の筋肉や肩の筋肉に直接かかってくるので
肩こりや首コリを
誘発してしまうのです。

また、首コリによる頭痛や
首の位置が正位置にないことによる
神経の歪みなども起こします。


このような状況を回避する方法としては、
体にとって、正しい姿勢の時間を作ってあげることです。

つまり、それが瞑想の時間でもあるのです。

瞑想するときには姿勢を正します。
ただ、ストレートネックの人は、顎が前に出てしまっている傾向にありますので
顎を引きます。
この姿勢が正しい姿勢になります。

壁に体をついてみると分かりやすいと思います。
壁に、カカト・お尻・肩をつけます。
このときに自然の状態で、頭はどうなっていますか?
ストレートネックの人は、頭が壁につかないと思います。
この時に、顎を引きます。
頭が壁につくまで顎を引きます。
それで、壁に頭がついたと思います。

実はこの状態が、正しい姿勢の状態なのです。
この状態を意識しながら、瞑想の時も姿勢を正します。

瞑想の時に、首を正しい状態に持ってきてあげることにより
正しい位置の時間を作ってあげます。
これを毎日定期的にしてあげることにより
首の位置が戻ってくるのです。


ただ、この時の注意点が、
スマホに費やしている時間を減らすか、
スマホを見る時に腕を上げて、目と同じ高さに
スマホを持っていってあげるかをしないと、
正しい首の位置を意識した瞑想をしても、意味がないと思います。