①呼吸法

まず、瞑想といわれてどんなイメージがありますか?
「神様と交信できる」とか「怪しいおまじない」とか
あまりよいイメージはないと思います。

それは瞑想に関する考え方が違っています。
実は、瞑想とは呼吸法だと思ったほうがいいと思います。


 
この呼吸というのは、人として大切なことなんです。

長く生きることを『息が長い』とも言います。
息が止まってしまったら死んでしまいます。

それだけ息というのは大切なことなんですが
そこまで意識している人って少ないですよね。

実は、呼吸でも二通りあるのです。
腹式呼吸胸式呼吸です。

息を思い切り吸ったときに、おなかが出れば腹式呼吸、
おなかが凹めば胸式呼吸です。

息を意識している人が少ないと書きましたが、
それは、無意識でも勝手に呼吸をしてくれているからなんです。
しかし、無意識でする呼吸は胸式呼吸なんです。

腹式呼吸は、意識的にしていかないとできません。
そして、瞑想の時にする呼吸は、腹式呼吸を使います。
 
 
実は、腹式呼吸はとても身体にいいのです。
まず、胸式呼吸の時よりも、腹式呼吸の方が空気を多く取り込めます。
空気を多く取り込めるということは酸素を多く取り込めるので
脳に入っていく酸素量も自然と増えます。

脳に入る酸素供給量が増えますので、頭がすっきりします。
そして集中力が出ます。

腹式呼吸を行った際に、横隔膜が下がります。
実は、横隔膜の下にリンパがあるんですね。
腹式呼吸をすると、この横隔膜の下のリンパを押し出します。

リンパとは、血液と並行して流れており、血液の老廃物を受け取って流れています。

しかし、血液は心臓が流してくれるのですが
リンパは流してくれるものがありません。
基本的に、リンパの周りの筋肉で、リンパを押し出すことによって
リンパは流れるのです。

ですから、運動不足になると、リンパは滞ります。
しかし、一か所リンパの部分を押し出すことによって、全体的に
リンパは流れ始めるのです。

それがリンパマッサージです。
しかし、そのようなマッサージを受けなくても
リンパを押し出すのが、腹式呼吸なんです。

また、腹式呼吸で、息をすい、思い切り吐きます。
そうすると、お腹が凹みます。
じつはこの凹みで、腸に刺激を与えるのです。
ですから、便通の悪い人にもおすすめなんです。

つまり、腹式呼吸をすると、脳に血液が周り頭がすっきりして集中力が付き、
リンパが流れ、便通がよくなるので、腸もキレイになるので、健康になります。


このように、腹式呼吸をするだけで健康にはいいのですが
瞑想をするということは、この腹式呼吸を意識的につくる時間を取る
ということなんです。