冷えの解消

冷えとは、季節関係なく手足・腰・腹部・背中・肩の特定の部位に極度の冷えを生じる状態の事を言うのですが
その冷えている部位の血行が悪くなっていることが一番の原因です。
生活環境や食生活、運動不足などにより血行不良になると、心臓から遠い手足から冷えが始まっていきます。

人間の体内温度は37度が維持されることで
体の新陳代謝が円滑に行われるようになっておりますが
体温が下がることにより、新陳代謝の機能が低下していきます。

また、体温が1度下がると、免疫力は30%ダウンして
反対に体温が1度上がると、免疫力は2~5倍に高まると言われています。


【体温が下がると現れる症状】
36.5℃⇒健康体・免疫力旺盛
36.2℃⇒妊娠できにくくなる体温
36.0℃⇒ふるえることによって熱生産を増加
35.5℃⇒アレルギー症状が出る、自律神経失調症がでる
35.0℃⇒がん細胞が最も増殖する温度
34.0℃⇒おぼれた人の命が回復できるぎりぎりの体温
33.0℃⇒冬山で遭難し、凍死する前に幻覚が出る体温
30.0℃⇒意識喪失
29.0℃⇒瞳孔拡大
27℃以下⇒死体

つまり、身体を冷やすことは良くないことなんです。

そこで、身体を温める一つの手段として有効なのが瞑想です。

瞑想は腹式呼吸です。

腹式呼吸は、横隔膜を下げることにより呼吸をする呼吸法です。
胸郭が前後左右に拡大させて呼吸をする胸式呼吸に比べると
腹式呼吸の方が酸素の流入量が多いです。


まず私たちが栄養を得る手段として大切なことは
食べ物を食べるということです。
しかし、食べたものが分解され、血液中に吸収され
全身の細胞に届けられた後、科学的なエネルギーに変化するには
「酸化」することが必要なんです。

その酸化に必要なものが「酸素」なんです。

つまり、酸素の吸入量が増えますと、新陳代謝が一層促進されることとなり、
体温が上昇していきます。
特に新陳代謝が滞りがちな手足において酸素と炭素の交換が
促進され、手足がぽかぽか温まってくるのが感じられるようになるはずです。


そして、横隔膜には自律神経が密集しているため、
腹式呼吸で横隔膜を動かすことにより
副交感神経がより刺激を受け、その結果体全体がリラックスし、
血流が促進されるのです。


ですから、瞑想を行うことにより、冷え性を解消する手助けとなるのです。