瞑想で不眠解消

そもそも、不眠はなぜ起こるのでしょうか?


まずは、自律神経のお話からします。

人の体には交感神経と副交感神経があります。

交感神経とは、活動・緊張・ストレスの神経で
不安・恐怖・怒りなどストレスを感じている時に交感神経が働きます。
交感神経が働くことにより、血管がちぢんで、心拍数が増え、
筋肉が緊張して、状況の変化にすばやく対応できるよう、体が準備をします。


副交感神経は、修復・休息・リラックスの神経で
睡眠中、リラックスしている時、ゆったりと落ち着いている時に
副交感神経がはたらきます。
副交感神経は「からだの修復」が主な役割です。

つまり、昼間の活動で交感神経を優位にして活動をこなしますが
身体には疲労やダメージを受けます。
その身体を夜の睡眠で休息させて、副交感神経を優位にして
疲労やダメージを修復して元気な状態に戻します。
このバランスによって、人間は健康を維持できるしくみとなっています。

風邪をひいた時に、ぐっすり眠ると治りが早いのは、副交感神経のおかげなのです。

この、副交感神経と交感神経の交換をうまく操作しているのが自律神経なのです。
自律神経のバランスが悪いと
夜の寝る時間になっても交感神経が働いて眠れないとか
昼の仕事盛りの時に、副交感神経が働いて仕事がおもうように進まないといったことが
起きてしまいます。

夜眠れないというのは、体が疲れて眠いにも関わらず
交感神経が働いているため、眠ることができないのです。

では、眠るときに副交感神経が優位に立たせることができればいいということですね。

先日から、瞑想は呼吸法だというお話をしております。

呼吸法には、外肋間筋を収縮させて肺を膨らます胸式呼吸と
横隔膜を下げて肺を膨らます腹式呼吸があります。

瞑想は、腹式呼吸で行います。
腹式呼吸で横隔膜が上下運動するのですが、この横隔膜に自律神経が密集しているため、
横隔膜を上下する腹式呼吸をすればするほど、
自律神経を刺激し、副交感神経が優位になり、リラックしてくるのです。

ですから、不眠の場合などは、寝る前に瞑想をすることをお勧めします。
瞑想する際には、腹式呼吸でゆっくりと息を吸い、息を吐きます。
これにより横隔膜が上下して自律神経が刺激され
副交感神経が優位になり、眠りやすくなります。