万病一元論
「漢方の方でも万病一元論というのがあって、一つの原因だって言われてるの。
で、その一つの原因ってのはなんですか?っていったとき、それは腸の汚れである、と。
ヒポクラテスが言ってる、血液であるって言うんだけど、血液がなんで汚れるかっていうと、食事であるって考えだったんだよね。
でも漢方の方では、万病は一元でどんなにいい食べ物を食べても、腸が汚れてては、汚れたものと一緒に吸収しまうんだ。だから、腸の中をきれいにしなきゃいけない。
もちろん、食事のバランスをとるってことも大切なんだよ?
だけど、腸の中をきれいにしていかなきゃいけないよ、っていうのが漢方的な考え方で、宿便をとるとか古便をとるとかっていう言い方するんだけど、ちょうど、水道が断水になると……
水道の水ってキレイだよね?ところが断水になると水垢みたいのがいっぱい落ちてくるのね。
それって、水道のところに水垢みたいのがこびりつくのが断水することによって剥がれるんですよ。
で、それとおんなじ事を利用してるのが、断食療法っていうの。
断食をしても便てね、食べてないのにこんなに出るのかっていうぐらい出るんですよ。 7mの中にこびりついてる便があるんです。
で、それが出ていっちゃうとスゴく身体の調子が良くなるよ、っていうのが漢方でいうところの万病一元論。」
斎藤一人『腸楽しい万病一元論』より